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レミング

ここ一月の森友騒動については私も想定外の展開だった(先を見通せなかったのは大風邪のせいだと自己弁護)。これから先がどう進むのかも良く分からないが、現時点でも見えてくるものも十分にあった・・・・と言う意味で興味深い。

大臣が嘘をついても”ゴメン”で済ます国会が嘘をついたら罪を問うぞ〜と民間人を脅す証人喚問”というのはお笑い種だと思うが(以後、防衛相の国会答弁は”参考人答弁”と呼びたい・・・)、幾つかの点は既に明らかになったと思う。

1)右翼にも左翼にも、権力に群がる胡散臭い連中と言うのは何時の時代にも居る。何れも他人の正義を叫んでソレで自己正当化を図る本質的に”自立”と言うことの無いところが共通しているが、今回右翼のそうした連中が、どの様に、何処まで群がっているのか?・・・と言う点が明らかになったと思う。”どの様に?・・・”は幼稚園児に首相賛美を刷り込む・・・様に、であり、”何処まで?・・・”は「森友学園がんばれぇぇ〜〜〜」と公共の場で叫ぶオバハンから首相まで・・・・と言うことだろう。

2)自民党から多様性が失われている実体が明らかになった。今回の証人喚問に至る状況の推移を見ていると、どうやら自民党は本気で”首相が侮辱された・・・”と思い、(感情的に)一気に証人喚問でけりをつけようとしたらしい節がある。本来、冷静であれば”炙り出さぬ”方策が可能であったにも拘らず、準備不足・想定外のオウンゴール的結果を招いたところには、自民党と言う政治組織全体が首相への”信頼”に根拠無く依存しすぎた様子が見える。

3)これは私個人の感想だが、今回の騒動全般に渡って”女”が正面に出て関わっていることは興味深い。私は”女の威”をかる女は余り好きではないが、今回”男の威”をかる女はそれ以上に嫌悪感を感じることを初めて自覚した。防衛相といい首相夫人といい、女の”シレー”とした嫌なところを見せ付けられる思いがして極めて不愉快。見るからに頭の悪そうな防衛相はともかく、家庭内野党などとも呼ばれていた首相夫人は私も長らく”へーぇー、そうなの?”と静観してきたが、今回の状況を見ると結局男をダメにするタイプか・・・とも思う。

最近友達の一人が紹介していた

  「ポピュリズムとは何か」(水島治朗著、中央公論新社、2016)

を読んだ。

欧米(及び我が国)のポピュリズム台頭を受けて、ポピュリズムの歴史、分類、傾向、意味(義)を解いた本で、良く書けているとは思ったが、”腑に落ちた”と言うところもなかった本だった。

最近の世界的な(悪しき?)政治勢力の台頭を”ポピュリズム”と言う言葉を持って説明すること自身に私は違和感があるからだろうと思う。

私の感覚ではポピュリズムと言うのは民主主義と同値の言葉でしかないと思う。要するに”民衆”の多数決に政治を委ねるシステムがポピュリズムであって、民衆の多数決(意思)が常に正しい訳ではないことを考えれば、ポピュリズムを民主主義と区別する必要は(恐らく意味も)無い。

その意味で、今回の森友騒動を受けて世情が今後どの様に動くのか、我が国の”ポピュリズム”の真価が問われるともいえる。

昔、レミングと言うねずみの話を読んだことがある。何年かに一度、集団で海に飛び込んで集団自殺をするんだという。現在では、この説は否定されているそうだが(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0)、私はこと人間(集団)にはこう言った集団自滅の遺伝子が何処かに書き込まれているんじゃなかろーか・・・・と思うことがある。