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Takさんからの 投稿 「目の眼」誌について ほか

「仏像愛好の集」のメンバーのTakさん からEメールを頂きましたので、紹介します

【以下 Takさん の文章です】

ブログを拝見したところ、来るべく大きな展覧会開催で、皆さん熱心に事前の情報収

集やら、準備と学習をされている様子が窺い知れ、感心しています。私は、最近まで

野暮用が続いたこともあって、何も準備や計画していないので、皆さんからのご教示

を、お願いしたいと思います。

ただ今、ブログで目を止めたのは、Mさんからの情報提供の中で、美術情報雑誌「目

の眼」に掲載されている「快慶展」の紹介がありました。さすがMさんは「目の眼」

誌をご覧になっていたのだなと、感服したところです。この美術雑誌は、むしろ弧思

庵さんが常日頃ご覧になっている雑誌かと思いますが、会の中でもあまり話題になっ

たことが無かったので、僭越ながら少し紹介をしますと、古美術・骨董中心に扱って

いる雑誌で、扱っている内容から、ページの大半が、陶器などを中心にした美術品

の、カラー画像印刷の装幀の綺麗なものです。注目の文化財・美術品については、限

られたページ数の中でも、大胆に大判のカラー画像をレイアウトしているのは、敬服

ものです。Mさんが5月号の紹介をされている通りです。今年が創刊40年ということ

ですが、雑誌としてはかなり限定的な対象者向けのものかとも思います。私は、2年

ほど前から、最寄りの書店(有隣堂・たまプラ店)で、毎号立ち読みをしています。

雑誌は何年か前に、編集長に「白洲信哉」氏が就任していることからもお分かりの通

り、古美術に特化した編集内容で、ページの後半には、古美術商、骨董店の紹介や克

明な地図などが、毎号掲載されているものです。白洲信哉氏は、皆さんご存知の通

り、父方の祖父母に「白洲次郎・正子」夫妻、母方の祖父には「小林秀雄」がおり、

自身は、細川総理大臣の公設秘書を務めていましたが、その後、細川氏に感化された

こともあってか、先年、世田谷美術館で開催された「白洲正子展」の企画をするな

ど、日本美術の啓蒙活動を行っており、やはり政治・日本文化・美術と、親の血筋を

引き継いで活動されています。最近刊行された「目の眼」誌では、2月号で、東博

春日大社展」についての特集解説(土屋貴裕・東博主任研究員)、4月号で、「西

大寺展」についての特集解説(清水真澄・三井記念美術館長)、そして5月号では奈

良博「快慶展」についての特集解説(青木淳多摩美術大学教授)、もう一つ東博

茶の湯展」の特集解説(三笠景子・東博研究員)を掲載しています。また、毎号

に、骨董市情報や美術館・博物館情報が掲載されており、記事には焼き物・名碗など

の紹介も多く、行かなくてもページを繰っているだけでも、多くのカラー画像によっ

て、眼の保養になります。それと、毎号のように、「ほっとけない仏たち」というタ

イトルで、先述の青木淳教授が、2〜3ページ程度の簡単な紹介ですが、大きなカラー

画像を添えて、県や市の文化財指定など、地方の仏像を寺歴や由来などとともに、紹

介しています。最近の2月号では、愛知・長興寺・鉈彫り聖観音立像(平安時代)、4

月号では、愛知・法興寺阿弥陀如来立像(鎌倉時代中期)が、寺のアクセスを含め

掲載されています。拝観に行くことは無くとも、画像でほとけさまの姿を、幾度とな

く拝見しています。

脱線しますが、「白洲信哉」氏の著作を拾ってみると、一大系図が出来上がることが

分かります。小林秀雄の妹の夫が漫画家「田河水泡」、白洲次郎・正子夫妻の2男1女

の子供のつながりから、長男の妻方に女優「木内みどり」まで、財界四天王「水野成

夫」、西武創業者「堤慶次郎」、西武経営者・作家「堤清二」(辻井喬)。更に広げ

れば、白洲正子の実家・樺山家のつながりで、歌人柳原白蓮」(駆け落ち事件で有

名)、明治の元勲「大久保利通」からその次男牧野伸顕」、戦後の総理大臣「吉田

茂」、同じく「麻生太郎」にも繋がり、白洲次郎の姉妹からは、総理大臣・政治家

松方正義」から、ジャーナリスト・日本山岳会長、エベレスト登山隊長の「松方三

郎」、ジャーナリスト「松本重治」、外交官・駐米大使「牛場信彦」、駐日米大使

エドウィン・ライシャワー」などなど、明治から現在まで、これだけの名前を挙げ

ることが出来るほどの広がりがあります。此処まで来ると、明治以降の日本政治思想

史を勉強しているかのようです。私の勉強テーマが重なっているかのようです。

以前は、自家用車でひとっ走りの「武相荘」に、しばしば足を運んだものでしたが、

最近はとんと足が遠のいています。こうしたことを契機にして、また「武相荘」の家

屋と竹林を訪ねてみようかと、思いを巡らしています。因みに、「武相荘」の館長

は、次郎・正子夫妻の長女「牧山桂子」さんです。そして併設している「陶芸教室」

で指導する先生は、桂子さんの婿で陶芸家の「牧山圭男」氏です。

昨年春(H28年3月)に、根津美術館所蔵の「兜率天曼荼羅」(無指定、美術館所蔵

品図録に掲載無し、ひどく痛んでいたがまだ修理がされていないそうです)を鑑賞し

た際に、私は綺麗な素晴らしい文化財に感激して、いくつか質問をしました。その場

では対応が無かったのですが、折り返し、メールで回答を戴き、電話で話しをした学

芸員が、「白原由起子」氏でした。今回の「高麗仏画」展の責任者として、展覧会を

監修していましたので、青山まで伺った際に、挨拶をして、今回の展覧会の仏画の件

についても、お話しを伺うことが出来ました。根津美術館学芸第一課長という肩書

で、専門は日本仏教絵画史で、慶應義塾大学大学院修士課程を修了し、シアトル美術

館・東洋美術部日本韓国美術担当勤務の後、東洋美術部長に就任。2008年から根津美

術館に勤務ということでした。活動の場として、これまでシアトルが大半ということ

で、欧米や韓国やアメリカなどを駈け回られ、研究論文などは、海外での業績が多い

そうです。今回は、お忙しいところ、愛想よく丁寧に、お話しをして下さいました。

アメリカで「キュレーター(学芸員)」の世界に挑戦したのは、展覧会の企画、美術

品の修復、広報活動など多くの裁量が与えられているということで、やりがいのある

仕事だと感じたそうです。多くの日本の中世絵画、高名な絵師やその集団の大和絵

障壁画などに関心があるそうですが、意外といってはおかしいかもしれませんが、浄

土思想の「二河白道図」も関心があるそうです。

私からは、改めて「兜率天曼荼羅」の修復をお願いしました。

東大寺から「宗報・華厳」と「東大寺東塔院跡・調査報告」パンフの最新版が送られ

て来ました。以前のパンフでははっきりと分らなかった発掘状況と、姿を現した基壇

跡や、階段跡などがよく判るようになっていました。昨年の「現地説明会」には残念

ながら参加出来ませんでしたが、今後の発掘調査の進展によっては、是非参加して、

現地で直に見学してみたいと思っています。「東大寺東塔院跡」の発掘調査は、お世

話になっている長老の、「北河原公敬」師が掲げられた計画でありました。これから

も西塔院跡、講堂・三面僧坊跡などの発掘調査が待っており、まだこの先10年もの活

動が続くものと思われます。

長老と云えば、昨年春(H28年・5月)には、東大寺別当華厳宗管長が「狹川普

丈」師に就任しています。普丈師には、2年前の7月24日の「地蔵会」厳修の際に、長

老として参加されているところでお会いしましたが、印象としては、東京などでの講

演会などで、現在の「上司永照」師の前任者として、進行役を担当されており、小柄

ではありますが、いつもキビキビとした動きで、またいつも軽妙なユーモア溢れる話

術で、堅苦しい空気を和らげて下さいました。私の知る限り、前世・前々世別当とは

タイプが違う、親しみに溢れたお方のようで、これからいくつかの行事にも、親しく

参列されることでしょう。

貯め置いた、TV番組のDVD録画の整理も、しなくてはなりません。

今日はここまで。また少し野暮用の整理をします。

2017年4月9日  Tak

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【以上は Takさん の投稿文章です】

【孤思庵の お返事】

Takさん、 私 骨董嫌いでは在りませんが、 刀商以外の 古美術店は敷居が高く、 専ら骨董市に行く程度です。骨董の雑誌もさっぱりで、 目の眼なる雑誌 何処かで見た事はありますが、愛読なんて滅相もありません!昔のメンバーに「Any」なる古美術のコレクタ−さんが居られましたね!陶磁器はじめ…の凄い収集家の様で、意志強固の方でした。 私なんぞはTVの「開運!なんでも探偵団」を見てる程度です。

この集は、大人の趣味人のサルーン的も良いと思ってます、どうぞ仏像に限らずの趣味の情報交換もして下さい! 私は今週の日曜美術館 アートシーンで、松岡美術館の「松岡コレクション 美しい人びと 松岡清次郎が愛した画家たち」を見まして・・・、メンバーの上村 松園ファンさんに メールで情報提供しました。 皆さんも活発に サルーン活動をしてください!

武相荘」 私もご無沙汰です、気候が良く成りました、企画して 皆で行きたいものです!